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夏の風物詩は時に厄介な存在


当然ですが、毎日暑いですね(笑)

みなさんやご愛犬・ご愛猫がお変わりなく過ごされているといいなと思います。


個人的に暑さが得意ではないのですが、夏にしか体験できないものは好きなので、そういった意味でいうとこの季節はわくわくします。


夏の風物詩といえば?

「夏といえば?」ということで、個人的に思いつくものを挙げてみます。

・かき氷

・海水浴

・夏祭り

・そうめん

・ひまわり

・入道雲

・ラジオ体操

・高校野球選手権

・蚊取り線香


と、ざっとですがすぐに出てくるものだけでも実にバリエーション豊な夏のイメージが思い浮かびました。


ほとんど好きなものばかりですが、ここに挙がってないもので個人的に夏をイメージをするものが他に2つあります。



それが、<花火>と<カミナリ>です。



花火が美しいと思うのは当たり前なのか

空に大きく綺麗な花火が上がるのをみると綺麗だなぁと感動します。


花火が上がると、「た〜まや〜」なんて掛け声があることは有名ですね。

この掛け声の他に、「か〜ぎや〜」という掛け声があるのもご存じですか?

そもそも、この掛け声の由来を調べてみると、江戸時代の有名な花火師の屋号である「玉屋」と「鍵屋」からきていると言う説がありました。それぞれ花火を打ち上げて見物に来た観客たちが「より素晴らしく、美しい!」と思った方の屋号を叫んでいたものが今でも残っているのだそうです。

美しさを楽しむための花火というのは、江戸時代からすでにあったのですね。


さぁ、ここでポイントなのが「美しい」という感覚です。

私たち人はこちらでも取り上げたように、さまざまな色によってたくさんの影響を受けます。明るい印象を得たり、落ち着いた印象を受けたりなど、感じ方もさまざまにあります。


人間以外の動物の中で色によって影響を受ける代表的なのが、鳥類です。彼らをみると非常にカラフルで模様もさまざまな個体が多いですよね。様々な求愛方法がある中に、オスが自分の羽の色をアピールポイントの1つにしていることが大きく関わっているようです。そして、鳥たちの目は紫外線をみることができるそうなので、私たちの目からみるとすごく地味な色味でも実はとっても鮮やかに見えるようになっている鳥もいるのだそうです。

鳥たちが子孫を残すための手段として色を見分ける・色を身に付けるというのは「美しいから魅力的だ」と思ってもらうためとても重要なことのようです。


では、私たちと暮らしている犬や猫はどうでしょうか?

彼らの被毛は鳥たちのようなカラーはないですよね。相手の魅力を測るときに鳥たちの考えるような「美しい」という判断材料は、生きていく中で必要ないことなのでしょうね。

なので、彼らが花火をみて「た〜まや〜」と叫びたくなる気持ちは起きないと考える方が自然かなと思います。


それよりも、きっと「突然空に出てくる、あれはなんなんだろう…」ぐらいの感覚なのではないのでしょうか。



得体の知れないものが怖くなる

綺麗だと思わないぐらいで厄介でもなんでもないじゃない?と思いますよね。

そうです、別にそういう感覚なら平気なんです。

ただ、私が気にしたいのは犬や猫たちがそれをどう受け止めているか?なのです。


「ふーん」ぐらいなら別に気にすることではないのかも知れません。

ですが、「ん?これはなんだ?」と思い始めた様子が見られたら、対処しておくべきタイミングが来たと考えています。



なぜかというと、例えば花火が上がるたびに人が大声を出したり大きな動きをする。これを一緒に楽しんでくれるようならとてもいいなと思うのですが、普段の光景と違いすぎてその様子に圧倒されたり、驚いたりすることによって、だんだん花火が現れることが不安になっていくことが多いです。


また、花火は視覚に入ってから少し遅れて「ドーン!!」と大きな音がします。これに振動も加わります。

私たち人間であれば、説明すればそのことを理解できますが、犬や猫たちには何が起きているかわからないのでますます得体が知れないものになっていきます。

そうすると、花火が上がる理由や音がして振動が起きる仕組み、いつからいつまで続くのか?など何もわからないままその時間を過ごすうちに不安が大きくなっていきどんどん怖いものに変わっていきます。

自分の理解の範疇を越えるための結果なのでしょうね。


カミナリも同じ仕組みで苦手になっていく


というわけで、前述のように得体の知れないものは怖いものになります。

これは同じく夏に多く発生するカミナリにも同じことが言えます。

稲光があったりなかったりはしますが、ゴロゴロという音も始めはなんのこっちゃ?でも、気にしだしても答えが見つからない時に怖いものになります。


そして、その思いが強くなると気持ちに余裕がなくなりいわゆるパニックの状態になります。必死にその場から逃れることだけを考えて動こうとするので、こうなると危険も伴いもます。

そして、そこまで怖くなってしまったものを、適切な対処で少ーし負担を減らすことはできても以前のように何も気にしない状態まで戻すことは非常に難しいことだと実際色々対処していても感じます。


平気なうちに良い印象付けを!

「うちの子、平気です。」とおっしゃる飼い主さんにも、私は平気なうちに対処しませんか!とお伝えします。だんだんと変化が起きることが多いので、早め早めにやっておいても無駄はないと思っています。


対処方法はこれだけ

「ドーン!」って聞こえたらおやつを1カケラ。

「ゴロゴロ」って聞こえたらおやつを1カケラ。

以上です。


特別なことは必要なくて、ただ音が聞こえたらおやつが出るだけの、突然のおたのしみタイムの要領で繰り返していくことで、「そういえばこの音ってなんだろう??」って気にする前に「あ!この音おやつ!」って思ってくれるので、実際レッスンにきてくださっている方々で、平気なうちにこの方法をご紹介したご家庭では、怖いと思うことなくおいしい楽しいの時間を過ごすことができています。


ただ、「うちの子どんなに花火やカミナリがすごくても寝てます」って飼い主さんもいらっしゃいます。「叩き起こしてでもおやつあげた方が良いでしょうか?」と聞いてくださることがあるのですが、その場合はそのまま寝かせておいてあげて良いと思います(笑)

わざわざ起こしはしないですが、もしも、音にピクっと反応して起きた時はおやつをあげるタイミングです。




最近は予告なしに花火が上がることが多くなってきてますね、スケジュールが把握できずなかなか事前に準備しづらいので、もういつどこで花火が上がっても、突然カミナリがなってもいいようにいつもそばにおやつを準備しておくことをオススメします!


楽しく美味しく、そして快適にこの夏も一緒に過ごせたら素敵ですよね。







※本ブログは、大切な家族が、いつまでも健康でいてほしい。そう願うすべての方にご提案しています。PECOLOのフードスタンドをはじめとするペットグッズのご紹介や、食事に関すること、その他にも暮らしをより豊かにする情報をご紹介しています。個人の考えや、個体差がありますのでご参考程度にご覧ください。

 

上原 愛裕美 ドッグトレーニングインストラクター D.I.N.G.O.認定インストラクター/FDET(タレント犬評価試験)ジャッジ/A.D.I.C.T PROスペシャリティ(クリッカートレーナー)/ TAG Teach Level1


犬多めですが・鳥・猫・うさぎ・ねずみなどのトレーニングを通して人道的かつ科学的なフェアトレーニングとは?と常に考えながら、動物も人も楽しんで取り組めるような情報と方法をお伝えしています。

また、犬を迎える前に知っておくだけでその後の暮らしに備えられ、犬の魅力をより味わえるような内容をお伝えするプレオーナークラスにも力を入れています。 https://dingo.gr.jp

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